2026年1月22日、VALORANT競技シーンの新シーズンを告げるビッグイベント「VCT Pacific Kickoff 2026」がいよいよ開幕します。本大会は、VCT Pacificリーグの開幕戦として位置づけられており、シーズン最初の公式大会かつ、国際大会への登竜門という重要な役割を担っています。さらに2026年は、従来とは大きく異なる新フォーマット「トリプルエリミネーション」が導入され、競技性・ドラマ性ともに大幅な進化が期待されています。
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VCT Pacific Kickoff 2026とは?
VCT Pacific Kickoffは、アジア太平洋地域(日本・韓国・東南アジア・南アジア・オセアニア)の強豪チームが一堂に会する、VCT Pacificリーグ最初の公式大会です。このKickoff大会は、シーズン序盤の勢力図を左右し、各チームの新ロスターや新戦術を披露する場であると同時に、国際大会「Masters Santiago 2026」への出場権を懸けた重要な大会であり、決して単なる前哨戦ではありません。特にオフシーズンを経てロスター変更を行ったチームにとっては、「現在の完成度」を示す重要なテストの場となりますね。
新形式「トリプルエリミネーション」とは?
2026年の最大の注目ポイントが、トリプルエリミネーション形式の採用です。トリプルエリミネーション(Triple Elimination)とは、文字通り「3回負けるまで大会から敗退しない」トーナメント形式です。これまで多くのVCT大会で採用されてきたのは、「ダブルエリミネーション(2敗で敗退)」でしたが、VCT Pacific Kickoff 2026では、それらをさらに拡張した新フォーマットが初めて導入されます。
トリプルエリミネーションの基本ルール
トリプルエリミネーションでは、以下のような構造になっています。
- 各チームは最大3回まで敗北可能
- 1敗目・2敗目を喫しても、別のブラケットに移動して大会継続
- 3敗目を喫した時点で大会敗退
つまり、「1度や2度の敗戦では終わらない」という点が最大の特徴です。
ブラケット構造の考え方
VCT Pacific Kickoff 2026では、アッパー(Upper)ブラケット・ミドル(Middle)ブラケット・ローワー(Lower)ブラケットと段階的な構造が用意されており、敗戦するごとに下位のブラケットへと移動していきます。
- 無敗のチームはアッパーで優位に進行
- 1敗・2敗をしたチームも、別ルートで復活のチャンスあり
- 各ブラケットの勝者が、最終的に上位へ進出
この仕組みにより、実力があるチームほど、試合を通して力を発揮しやすい構造になっています。
なぜトリプルエリミネーションが導入されたのか?
この新形式が採用された背景には、いくつかの狙いがあります。
- 初戦の組み合わせによる不公平感を軽減
- 実力のあるチームが早期敗退しにくい
- 試合数が増え、メタ理解・戦略の深みが増す
特にVCT Pacificリーグのように地域ごとのプレイスタイル差が大きいリーグでは、この形式が非常にマッチしていると言えるでしょう。
日本チームも参戦!
VCT Pacific Kickoff 2026には、日本を代表する以下の2チームが出場します。
DetonatioN FocusMe(DFM)
ロスター・スタッフ
- Meiy
- SSeeS(IGL)
- Akame
- Caedye
- yatsuka
- Vorz(Head Coach)
- Melofovia(Coach)
- NorthernLights(Coach)
DFMは2026シーズンに向けてロスターを刷新し、本大会を新体制での初公式大会として迎えます。昨年はKickoffで5〜6位に入り、Stage2では初のプレイオフ進出を果たしたものの、世界大会出場には届きませんでした。
オフシーズンにはJinboong選手に加え、gyen選手も脱退するという驚きの決断があり、代わりにRIDDLEからyatsukaとCaedyeの両選手が加入。さらに、昨年急遽IGLを務めたSSeeS選手が、今シーズンどこまで安定したパフォーマンスを発揮できるかが大きな注目ポイントとなりますね。
ZETA DIVISION
ロスター・スタッフ
- SugarZ3ro(IGL)
- Xdll
- eKo
- Absol
- SyouTa
- XQQ(Head Coach)
- ryota-(Assistant Coach)
- gya9(Analyst)
- mini(Coaching Adviser)
ZETAは、VCT Pacificリーグの中でも特に人気・注目度の高い日本チームです。しかし、昨シーズンはStage1・Stage2ともにプレイオフ進出を逃し、厳しい1年となりました。オフシーズン大会でもBO3で全敗するなど、結果面では苦戦が続いています。
長年チームを支えてきたDep選手が離脱し、SyouTa選手が急遽復帰する形となりましたが、Fnaticで実績を残したmini氏がコーチングアドバイザーとして加入した点は大きなトピックです。この新体制のもと、ZETAが再び上昇気流に乗れるか、本大会はその試金石となるでしょう。
スケジュールと大会の流れ
VCT Pacific Kickoff 2026は、2026年1月22日から約4週間にわたって開催されます。Champions 2025への出場権を獲得した上位4チームは、今大会においてアッパーブラケットに直接配置され、初戦は不戦勝(シード)となります。これにより、世界大会出場経験を持つ強豪チームは、序盤での消耗を避けつつ大会に臨むことができます。
一方で、それ以外のチームは抽選によってランダムに配置され、ラウンド1から試合を行う必要があります。ここでの勝敗が、その後のBracketの流れを大きく左右するため、初戦から重要な一戦となります。
アッパーブラケット・ラウンド1(開幕戦)
Kickoff大会の幕開けとなるアッパーブラケット・ラウンド1では、以下の対戦カードが組まれています。
- M1:NS RedForce対Team Secret
- M2:ZETA DIVISION対FULL SENSE
- M3:VARREL対Global Esports
- M4:DetonatioN FocusMe対Gen.G Esports
日本チームである ZETA DIVISION と DetonatioN FocusMe は、いずれも強豪との対戦が予定されており、開幕から注目度の高い試合が続きます。特にDFM対Gen.Gは、実力差や新体制の完成度が問われる重要なカードとなるでしょう。
アッパーブラケット・ラウンド2(シード組が登場)
ラウンド1を勝ち抜いたチームは、Champions 2025出場チームが待つアッパーブラケット・ラウンド2へと進みます。ここから、シードチームが本格的に大会に参戦します。
- T1対M1の勝者
- DRX対M2の勝者
- Paper Rex対M3の勝者
- Rex Regum Qeon対M4の勝者
このラウンドでは、VCT Pacificリーグ屈指の強豪であるT1、DRX、Paper Rex、Rex Regum Qeonが登場し、試合のレベルは一気に引き上げられます。
観戦方法・配信情報
VCT Pacific Kickoff 2026は、韓国・ソウルを代表する会場「Sangam Colosseum」で開催されます。この会場は激戦が繰り広げられた2025シーズンの舞台でもあり、今年も再びトップレベルの戦いが行われることになります。現地観戦では、選手たちの緊張感や会場全体の熱気を間近で体感できる、非常に貴重な機会となるでしょう。
オンライン観戦
VCT Pacific Kickoff 2026は、現地観戦に加え、オンラインでも公式ライブ配信が行われます。配信はAcer、Intel、Pulsar、Red Bull、ZOWIEの協賛のもと、多言語で展開される予定です。日本の視聴者向けには、例年通り日本語実況・解説付き配信が用意される見込みで、日本チームの試合や注目カード、決勝戦では多くの視聴者が集まることが予想されます。主な視聴先は以下の公式チャンネルです。
最後に
VCT Pacific Kickoff 2026は、「日本チーム参戦」「新形式トリプルエリミネーションの導入」「国際大会出場権をかけた激戦」といった要素を備えた、2026年のVALORANT競技シーンのスタートを象徴する大会です。このKickoffの結果が、2026年シーズン全体の勢力図を大きく左右すると言っても過言ではありません。日本チームの躍進、新フォーマットがもたらす展開、そしてPacific最強チームはどこなのか、開幕から最後まで、VALORANTファン必見の大会となりそうです。

