VALORANTでは、足音やスキル音がどこから聞こえたのかを一瞬で判断できるかどうかが勝敗を左右します。この記事では、プロが実際に使っているモデルを手がかりに、ゲーミングヘッドセットのおすすめを選び方のポイントごとに整理してご紹介します。
プロが重視する選び方の基準
種類が多くて、どれを基準に選べばいいか迷いますよね。VALORANTで勝つためには、感覚だけでなく論理的にデバイスを選ぶことが大切になります。ゲーミングヘッドセットのおすすめを見ていく前に、まずはプロが押さえている判断軸から確認していきましょう。
有線か無線かの判断軸
安定性を最優先するなら、有線モデルが有力な候補になります。電波干渉による切断のリスクがなく、遅延のない通信を保てるため、競技環境での信頼性は高いです。一方の無線モデルは、コードの煩わしさから解放されるのが利点です。最近は30時間以上の長時間駆動を実現するモデルも標準的になってきており、コードを気にせず没入感を高めたいプレイヤーにも選びやすくなっています。
音の分離感(解像度)
ヘッドセット選びで軸になるのが、音の分離感、つまり解像度です。ゲーミングモデルは一般的な音楽鑑賞用ヘッドホンよりも中低音域を強調する設計になっており、足音や銃声といった敵の位置を特定する情報を、ほかの音に埋もれさせずに聴き分けられます。音楽を気持ちよく聴くための味付けとは狙いが違う、という点を意識しておくと選びやすくなります。
装着感と重量の目安
VALORANTは1試合が長引くことも多く、装着感も見逃せない要素になります。重量は300g台が標準的ですが、数字だけでなく、イヤーパッドの通気性や締め付けを調整できる機能があるかどうかも確認しておきたいところです。頭や耳への負担が軽いモデルほど、長時間の集中力を維持しやすくなります。
定番のLogicool G PRO Xシリーズ
まず外せないのが、プロゲーマーとの共同開発から生まれたLogicool Gの「PRO X」シリーズです。競技シーンでの実績が厚く、どれを基準に考えればいいか迷ったときの物差しになる一群です。
G PRO X(有線)
競技シーンで勝ちにいくなら、有線のG PRO Xが確実な選択肢の一つです。2024年3月時点のVCT Mastersマドリード出場選手の間では、PRO X/X2シリーズがキーボードやマウスと共にトップクラスの採用実績を記録しています。特徴はBlue VO!CEテクノロジーを搭載した高性能マイクで、クリアなボイスチャットを実現します。定位性能も高く、敵の足音や微かなスキル音の発生源を正確に把握できるため、一瞬の判断が求められる場面で効いてきます。
G PRO X 2 LIGHTSPEED
音質に妥協したくない人に向くのが、ワイヤレスのG PRO X 2 LIGHTSPEEDです。新開発の50mmグラフェンドライバーを搭載しており、低音の歪みが極めて少なく、足音の質感や距離感まで鮮明に再現します。バッテリーは最大50時間の駆動を実現しているので、長時間の大会や配信でも充電切れを気にせずに済みます。接続はBluetooth、USBドングル、3.5mm有線の3方式に対応しており、PC以外の環境でも使い回しやすい一台です。
コスパ重視のHyperX Cloudシリーズ
プロ仕様の性能を手の届きやすい価格で、という要望に応えてきたのがHyperXのCloudシリーズです。価格を抑えたゲーミングヘッドセットのおすすめを探している人ほど、候補に入れておきたいシリーズです。
Cloud IIの軽量設計と評価
Cloudシリーズは、定番として長く支持されてきたモデルです。人気の裏づけとして、Amazonではシリーズ合計で5万件以上のレビューを獲得しており、VCT Mastersマドリード出場選手の間ではシリーズ合計で使用率No.1を記録しました。中でもCloud IIは275gの軽量設計で、低反発クッションが頭部や耳への負担を軽減してくれます。長くかぶっていても疲れにくい作りは、集中を切らさずに戦い抜きたい人と相性が良いです。
Cloud IIIは初心者にもおすすめ
後継のCloud IIIは、Cloud IIで評価された高い装着感を継承しつつ、さらなる音響チューニングが施されたモデルです。初めて購入する人からプロのサブ機まで幅広く推奨できる立ち位置で、最初の1台で外したくない人が選びやすいモデルです。
音質重視のハイエンドモデル
もう少し予算をかけられるなら、音響専門メーカーの技術を注いだハイエンド機も視野に入ります。正確な距離感と方向の把握を重視するプレイヤー向けのモデルを、2つ紹介します。
Razer BlackShark V2 Pro
Razer BlackShark V2 Proは2024年発売のモデルで、バッテリー駆動時間は70時間に達します。FPS向けに最適化されたオーディオプロファイルを利用でき、音の距離感を細かく詰めたいプレイに向いています。マイクは周囲の雑音を拾いにくい単一指向性で、配信にも適した高精度な音質を実現しています。ゲームと配信を兼ねたい人には扱いやすい構成です。
最新モデルBlackShark V3
同じBlackSharkシリーズの最新作がV3です。V2 Proとは別のモデルで、進化したパワフルでクリアなオーディオ、トッププロが調整した専用サウンド設定、長時間でも疲れない超軽量設計、ノイズを抑えるクリアなマイクの4点が推しポイントとして紹介されています。実機の使い心地は、以下の動画でコンパクトにまとめられていますので、ぜひ参考にしてみてください。
出典元:理想ゲーミングCh【ゆゆゆん】
EPOS SENNHEISER GSP 600
EPOS SENNHEISER GSP 600は、音響機器メーカーSENNHEISERの技術を注ぎ込んだ密閉型モデルです。足音の鮮明な聞こえ方に定評があり、位置の把握を突き詰めたい層から支持されています。同社のゲーミングアンプ「GSX 1000」と併用すると、イコライザーの編集や低音の強調ができるようになり、自分の耳に合わせて音を作り込めます。
主要モデルのスペック早見表
ここまで紹介したモデルは、狙いどころがそれぞれ違います。タイプと押さえておきたい点を並べた早見表にまとめたので、比較の入り口として使ってみてください。
| モデル | タイプ | 押さえておきたい点 |
| Logicool G PRO X | プロの定番・有線 | ・Blue VO!CE搭載マイク |
| Logicool G PRO X 2 LIGHTSPEED | 音質重視・ワイヤレス | ・最大50時間駆動 ・3方式接続 |
| HyperX Cloud II | コスパ重視 | ・275gの軽量設計 |
| HyperX Cloud III | Cloud IIの後継 | ・音響チューニングを強化 |
| Razer BlackShark V2 Pro | ハイエンド | ・70時間駆動 |
| EPOS SENNHEISER GSP 600 | ハイエンド・密閉型 | ・GSX 1000併用でEQ調整 |
有線の安定性を取るならG PRO X、ワイヤレスで音質も欲しいならG PRO X 2 LIGHTSPEED、価格を抑えたいならCloudシリーズ、という整理になります。ゲーミングヘッドセットのおすすめは人によって変わるので、譲れない条件を一つ決めてから絞り込むと迷いにくくなります。
ヘッドセット以外の選択肢
イヤホンを使ってプレイするプロも多く存在しており、中でもSHURE SE215は優れた遮音性とクリアな音質から、プロや配信者の間で不動の人気を集めています。競技シーンでは「イヤホン」と「外部マイク」を組み合わせて戦う選手も多く、デバイスの選択肢は多様化しています。ヘッドセット一択と決めつけず、耳への負担や手持ちの機材と相談しながら選ぶ手もあります。
まとめ
今回は、プロの使用実績を手がかりに、ゲーミングヘッドセットのおすすめを選び方のポイントごとにご紹介しました。有線か無線か、音の解像度か装着感か、優先したい条件がはっきりすれば候補は一気に絞れます。ぜひ自分のプレイスタイルに合う一台を探してみてくださいね。

