2026年8月15日、大阪「COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール」。高校対抗eスポーツ大会「STAGE:0 2026」のVALORANT部門決勝で、ルネサンス高等学校「Across」がルネサンス大阪高等学校「なめくじブラザーズ」を13対6で下しました。
430チームの頂点に立ったAcrossは、前年大会で準優勝に終わったチーム。悲願だった優勝を、今年ようやく手にしました。
メンバーは何年生の何人で、どんな役割を担っているのか。前年からの成長の中身と、決勝までの道のりを見ていきます。
Acrossのメンバー構成
Acrossは5人編成。学年もロールもバラバラですが、3年生3人と1年生2人という組み合わせが特徴です。
| 選手名 | 学年 | 担当ロール |
| らるす | 3年 | フレックス |
| eliel | 3年 | センチネル |
| ryu | 3年 | リーダー・フレックス |
| syuu | 1年 | コントローラー |
| りりー | 1年 | デュエリスト |
フレックスは、状況によって攻撃的な役回りと守備的な役回りを行き来するポジション。センチネルは拠点防衛や情報収集に長けたロール、コントローラーは視界を遮る煙幕などで戦況をコントロールするロール、デュエリストは前線に出て敵と直接撃ち合う役割を指します。役割の異なる5人が噛み合ってこそ、チームとして機能するゲームです。
チームをまとめるのはryu選手。リーダーでありながらフレックスも兼任するという、負担の大きい立ち位置です。1年生のsyuu選手とりりー選手について、eliel選手は優勝インタビューで「スーパー1年生でしたね」と評していました。
前年は準優勝、悔しさを糧にした1年間
Acrossは2025年大会でも決勝に進出していました。当時の相手はルネサンス豊田高等学校「大阪に行くために」。前年王者との対決を制することができず、515チーム中2位という結果に終わっています。
ryu選手はこの結果について、優勝インタビューでこう振り返っています。「この1ラウンド取ってれば勝ってたな、みたいに、もう夢に出るくらい結構悔しくて」]。
1年越しのリベンジに懸ける思いは、5人それぞれの言葉から伝わってきます。らるす選手は「去年は準優勝で終わってしまったので、今年は優勝できてよかったです」、eliel選手も「去年2位で、負け方もちょっと悔しかったんで」と、同じ悔しさを口にしていました。
STAGE:0 2026の戦績
STAGE:0は、6月から7月にかけて全国8ブロックでブロック代表決定戦が行われ、7月に全国大会セミファイナル、8月に大阪でのグランドファイナルという流れで進む大会です。
VALORANT部門には430チームがエントリー。予選を勝ち上がったAcrossは、決勝でルネサンス大阪高等学校「なめくじブラザーズ」と対戦しました。使用マップは「スプリット」です。
試合は序盤から互角の展開。片方がラウンドを取ってリードすれば、もう片方がすぐに取り返すというシーソーゲームが続きました。多くの場面で選手のマルチキルが飛び出し、観戦していたゲストが「何が起きたかわからない」と口にするほどの高いレベルの攻防だったといいます。
前半は決着がつかない展開でしたが、後半、アタッカーサイドに回ったAcrossが連続でラウンドを取得。なめくじブラザーズを振り切り、最終スコアは13対6でした。
優勝の決め手はコミュニケーションの改善
前年からの最大の変化として、メンバーが繰り返し挙げていたのがコミュニケーションです。ryu選手は「去年よりもめっちゃコミュニケーションが取れるようになりました」と話し、マクロ面や連携面が磨かれたことにつながったと説明しています。
eliel選手は個人の成長にも触れ、「みんなが個人個人でゲームに対する理解度とかフィジカルが上がった」ことも要因の一つに挙げました。
戦術面を支えていたのは、コーチのhnt氏。ryu選手は「コーチのhntさんが戦術、戦略の要だと思っています」と話し、eliel選手も「hntさんが結構作戦とかも作ってくれてる」と、作戦立案における役割の大きさを語っています。
なお、決勝でどの選手がどのエージェントを使用したかについては、現時点で確認できる情報源には具体的な記載がありませんでした。ロール構成から想像はできますが、断定できる根拠がないため、この記事では触れていません。
大会全体の規模とAcrossの位置づけ
STAGE:0は日本最大規模とされる高校対抗のeスポーツ大会。2026年大会は過去最多となる8タイトルで開催され、全国から2181チーム、7311名の高校生がエントリーしました。
VALORANT部門以外では、フォートナイト部門でヒューマンキャンパスのぞみ高等学校「ちゃりーん」、リーグ・オブ・レジェンド部門でS高等学校「G1」が優勝しています。ルネサンス系列の高校は複数部門で決勝に進出しており、リーグ・オブ・レジェンド部門でもルネサンス大阪高等学校「CrabFamily」が準優勝という結果を残しました。
VALORANTのゲームシステムやエージェントの立ち回りについて詳しく知りたい方は、『VALORANT』戦績トラッカーを解説―「Tracker.gg」の使い方やデータの見方も紹介も参考になります。
決勝の舞台となった「COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール」には、ダンスチームのパフォーマンスやパブリックビューイングなど、大会を盛り上げる企画も用意されていました。高校生同士の対戦でありながら、プロシーンに近い規模と熱量を持つ大会になっています。
まとめ
Acrossは、2025年大会の準優勝という悔しさをばねに、2026年大会でルネサンス大阪高等学校「なめくじブラザーズ」を13対6で下して優勝しました。メンバーはらるす選手、eliel選手、ryu選手、syuu選手、りりー選手の5人で、コーチのhnt氏が戦術面を支えています。前年からのコミュニケーション改善が、勝因として複数の選手から語られました。

